清月俳句歳時記 野田ゆたか編
 
 
  第1付録 編者が感銘を受けた鴎外の詠句」45句  
 
 
 
 
 
  第2付録 編者が感銘を受けた鴎外の詠歌 
新年の句
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春の句
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夏の句
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秋の句
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冬の句
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鴎外忌/清月は遺句歳時記 野田ゆたか編の第一付録 森鴎外の俳句45句 /元日の俳句 元日や葉巻の箱をこぢあける 森鴎外の俳句/初日の俳句 初日影せめては伊勢へたよりせん 森鴎外の俳句/屠蘇の俳句 縁先へお屠蘇と申せ沓の客 森鴎外の俳句/門松の俳句 かど松の壕の口にも立てられし 森鴎外の俳句/松立ての俳句 松立てしひとり夜の間に討たれける 森鴎外の俳句/春の俳句 おも白いおやぢと春のつれて行く 森鴎外の俳句/蕗のとうの俳句 日あたりや蕗より繁き蕗の薹 森鴎外の俳句/げんげの俳句 うらゝかやげんげ菜の花笠の人 森鴎外の俳句/菫の俳句 すみれさくつかのぬし美人なりけらし 森鴎外の俳句/霞の俳句 海きら〜帆は紫に霞けり 森鴎外の俳句/畑打ちの俳句 畑打つや中の一人は赤い帯 森鴎外の俳句/春の俳句 繪はがきや春の朝餉の膳の上 森鴎外の俳句/ながき日の俳句 ながき日をめぐりめぐりぬ幾胡同 森鴎外の俳句/花の俳句 手向けり雨にぬれたるはなの枝 森鴎外の俳句/蝶の俳句 馬上十里黄なるてふてふ一つ見し 森鴎外の俳句/更衣の俳句 衣かへ金もかくして身の軽き 森鴎外の俳句/若葉の俳句 雨に啼く鳥は何鳥若葉蔭 森鴎外の俳句/五月雨の俳句 さみだれの畳くほむや肱枕 森鴎外の俳句/蚊の俳句 句を錬るや酒杯に沈む蚊幾疋 森鴎外の俳句/鵜の俳句 水くゞる鵜のいさましさあはれなり 森鴎外の俳句/暑さの俳句 打倒すやうに犬臥す暑さ哉 森鴎外の俳句/蚊帳の俳句 夢成らず蚊張近く聞く雨の音 森鴎外の俳句/雲の峰の俳句 かさなるや山々の峯雲の峯 森鴎外の俳句/行水の俳句 行水や甕大にして頭を没す 森鴎外の俳句/昼寝の俳句 晝寝せんけふも隣のいと車 森鴎外の俳句/今朝の秋の俳句 口髭の一すぢ白し今朝の秋 森鴎外の俳句/南瓜の俳句 米足らで粥に切りこむ南瓜かな 森鴎外の俳句/踊の俳句 満潮に踊の足をあらひけり 森鴎外の俳句/鬼灯の俳句 鬼灯の仲居が口に忙しき 森鴎外の俳句/月の俳句 月に来て又この塔にのぼらばや 森鴎外の俳句/蜻蛉の俳句 蜻蛉釣採集などゝ小癪なり 森鴎外の俳句/蟷螂の俳句 蟷螂の夫は妻に喰はれける 森鴎外の俳句/案山子の俳句 竹竿を横に案山子のもろ手哉 森鴎外の俳句/烏瓜の俳句 籠塀や杉皮朽てからす瓜 森鴎外の俳句/暮の秋の俳句 旗捲いて歸んなんいざ暮の秋 森鴎外の俳句/山茶花の俳句 山茶花のこぼれけり菊の枯るる上に 森鴎外の俳句/乾鮭の俳句 から鮭は留守に喰へとて立ちにけり 森鴎外の俳句/枯菊の俳句 もたれあひて花乍ら菊の枯れにける 森鴎外の俳句/鴛鴦の俳句 鴛鴦や揃へたやうな二つがひ 森鴎外の俳句/菊枯るの俳句 菊枯れてしばし花壇のわかれかな 森鴎外の俳句/布団の俳句 胸さぐる両手小き布団かな 森鴎外の俳句/短日の俳句 短日をかしこう詰めし行李かな 森鴎外の俳句/火桶の俳句 灯火を消すや火桶の薄明かり 森鴎外の俳句/埋み火の俳句 埋火の燃え尽くしたる窪みかな 森鴎外の俳句/雪の俳句 見かへるや一とせ棲みし雪の家 森鴎外の俳句