12-d-09
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[季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月)生活季題

[季題] 炬燵(こたつ)

[副題] 切炬燵(きりごたつ)  炬燵蒲団(こたつぶとん)
 
    置炬燵(おきごたつ)
 
 
 日本独特の暖房装置。
 
 今は電気炬燵がほとんであるが昭和30年ころまでは炭・炭団・豆炭などを用いる小火鉢が入れられていた。
 
 部屋の中に炉を切りその上に格子に組んだ木製の櫓の上に蒲団を掛け櫓の中に炭火などを入れて暖を取るものを切炬燵という。
 
 炉を切らず櫓(火桶枠)ごと持ち運びできるものを置炬燵という。
 
 かつて炬燵はどこへでも持ち運べて便利で冬の団欒のよりどころとなっていたが近年は電気・ガス・灯油などによる室内暖房が整備され炬燵を用いる家庭が少なくなった。
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炬燵の俳句歳時記 清月俳句歳時記12月の生活俳句のページです。例句は、芭蕉のほかは現在活動中の有季定形・伝統的俳句作家の皆様の俳句から抽出しています。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 仲冬を主に三冬(12月を主に11月から1月) 生活季題 [季題] 炬燵(こたつ) [副題] 切炬燵(きりごたつ) 炬燵蒲団(こたつぶとん) 置炬燵(おきごたつ) 日本独特の暖房装置。今は電気炬燵がほとんであるが、昭和30年ころまでは、炭、炭団、豆炭などを燃料とする小火鉢が入れられていた。 部屋の中に炉を切り、その上に格子に組んだ木製の櫓の上に蒲団を掛け、櫓の中に炭火などを入れる暖を取るものを切炬燵と云う。 炉を切らず、櫓(火桶枠)ごと持ち運びできるものを置炬燵と云う。 かつて、炬燵はどこへでも持ち運べて便利で、冬の団欒のよりどころとなっていたが、近年は電気、ガス、灯油などによる室内煖房が整備され、炬燵を用いる家庭が少なくなってきている。 置炬燵の俳句 住つかぬ旅のこころや置火燵 松尾芭蕉 炬燵の俳句 テレビ見て刻忘るるや置炬燵 南部静季 こたつの俳句 何も彼も身近かにおきて炬燵中 吉岡英子 炬燵の俳句 炬燵に寝テレビも消さず灯も消さず 稲福昌一 炬燵の俳句 老い二人余生預ける置炬燵 姉歯義ひろ こたつの俳句 絵本見る子等と囲みし置炬燵 嶋きさ子 炬燵の俳句 八十路なれ炬燵囲みて同窓会 福島二美 炬燵の俳句 一人居や炬燵のそばに物ふやし 秋山英身 炬燵の俳句 愚痴も聞き諭しもしたる置炬燵 大場比奈子 炬燵の俳句 団欒を丸ごと囲ふこたつかな 青木菅子 置炬燵の俳句 落ち付ける部屋となりけり置炬燵 森島緋紗江 炬燵寝の俳句 看とりして炬燵寝に夜を明しけり 岡村紀洋 炬燵の俳句 置炬燵こたつを守りし日の遠く 岩本幸子 炬燵の俳句 三世代足のふれあふ掘炬燵 八巻年子 こたつの俳句 置炬燵我が宇宙なる四帖半 川崎郁子 炬燵の俳句 炬燵まで設へ漫画喫茶かな 長谷山由実 炬燵の俳句 なかなかに腰の上らぬ炬燵かな 柏村陽子 炬燵の俳句 主婦の座をゆずりうたゝ寝置炬燵 堀尾早苗 炬燵の俳句 外出と心定まり炬燵消す 野田ゆたか