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[季節] 晩秋（旧暦９月１３日の夜） 天文季題
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「後の月」の副題『十三夜』の例句のページです。
旧暦９月１３日の夜をいい旧暦８月１５日の十五夜とともに月見をする。
＜橋本幹夫の句＞
旧暦には年度により閏８月や閏９月があり、俳句では閏月の月の事象を「後の十五夜」「後の十三夜」などと詠まれる。
／十三夜の俳句 蝦夷を去る連絡船の十三夜 舘野翔鶴／十三夜の俳句 方丈に洩るる句座の灯十三夜 村上唯志／十三夜の俳句 十三夜連れとし歩む影法師 松山寿美／十三夜の俳句 羽織るもの待ちて湖畔の十三夜 西川寿賀子／十三夜の俳句 浦銀座小暗き雨の十三夜 岡村紀洋／十三夜の俳句 倉町の堀割昏し十三夜 近藤清女／十三夜の俳句 宿著にて出る浜の冷え十三夜 土井木賊／十三夜の俳句 十三夜水に影置く浮御堂 宇都宮美智子／十三夜の俳句 眼帯の取れて明るき十三夜 三浦光芳／十三夜の俳句 墨の香にしづかにこもる十三夜 新庄一雄／十三夜の俳句 それぞれの趣味もて酔ふも十三夜 南部静季／十三夜の俳句 ベランダに妻の呼ぶ声十三夜 高橋泉也／十三夜の俳句 外つ国にバースデイ祝ぐ十三夜 奥田不二子／十三夜の俳句 海鳥は眠りて後の十三夜 橋本幹夫／十三夜の俳句 夜の爪をつむこと勿れ十三夜 橋本典子／十三夜の俳句 鯔とんで水音澄めり十三夜 小笠原ひろみ／十三夜の俳句 目つぶりて旅愁果てなし十三夜 市原遊亀／十三夜の俳句 塾の子を出迎えに来し十三夜 菊田静子／十三夜の俳句 メトロ出て身ぶるい一つ十三夜 松宮育子／十三夜の俳句 味噌蔵の壷のささやき十三夜 堀口まゆみ／十三夜の俳句 衿元を合はせて仰ぐ十三夜 正木和子／十三夜の俳句 乱礁の渦潮白し十三夜 川口善美／十三夜の俳句 鯉はねて月影乱す十三夜 田川 栄／十三夜の俳句 煩悩の尽きることなし十三夜 金城博之／十三夜の俳句 またたくは沖の漁火十三夜 伊藤弥生／十三夜の俳句 雲切れて我が身を照らす十三夜 橋本幸子／十三夜の俳句 不機嫌な夫をつれ出す十三夜 能口和子／十三夜の俳句 鎭もりて空澄みわたる十三夜 福本良子／十三夜の俳句 月高し栗飯たいて十三夜 杉橋てつ／十三夜の俳句 長旅の子の帰り待つ十三夜 井上協子／十三夜の俳句 夢二の絵愛でて眺める十三夜 木村宏一／十三夜の俳句 つまづきし命継ぎ足す十三夜 竹中三津子／十三夜の俳句 断食の堂のみ明し十三夜 長田穂峰／十三夜の俳句 光陰の昭和懐かし十三夜 池下よし子／十三夜の俳句 十三夜今日の介護の了りけり 川島踊子／十三夜の俳句 僚船の漁火遠し十三夜 田村公平／十三夜の俳句 都会の空狭しと想ふ十三夜 山縣伸義／十三夜の俳句 恙がなき二人の暮らし十三夜 橋本照子／十三夜の俳句 一人居の影を落として十三夜 後藤允孝／十三夜の俳句 早世の一葉偲ぶ十三夜 清水恵山／十三夜の俳句 独り居の荘の天窓十三夜 足立山渓／十三夜の俳句 乱礁の影それぞれに十三夜 樋口千恵／十三夜の俳句 戸車の軋みぬ雨の十三夜 野田ゆたか