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[季節] 晩秋を主に三秋(10月を主に8月から10月)生活季題
 
[季題] 案山子(かがし)
 
[副題] 案山子(かかし)
 

 竹・藁・古着・古帽子などで人の形を作り穂の出始めた田に立てて雀など稲穂を啄む害鳥を威すものである。
 
 案山子は風雨にさらされだんだん破れ傷んでゆき稲の稔るころには鳥も馴れて役立たなることもあるという。
 
 古くは人形ではなく鳥獣の肉や毛を焼きその悪臭をかがせて害鳥獣を追い払ったことから「嗅(か)がし」と言ったと言われている。
 
 近年は各地で行われているお遊び的要素を含む案山子の作品コンクールが目を引く。
木村宏一氏撮影 案山子2葉
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案山子の俳句 清月歳時記/野田ゆたか遍 haiku noda yutaka saijiki 例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句「清月」を主宰しています。[季節] 晩秋を主に三秋(10月を主に8月から10月)生活季題[季題] 案山子(かがし)[副題] 案山子(かかし)竹・藁・古着・古帽子などで人の形を作り穂の出始めた田に立てて雀など稲穂を啄む害鳥を威すものである。案山子は風雨にさらされだんだん破れ傷んでゆき稲の稔るころには鳥も馴れて役立たなることもあるという。古くは人形ではなく鳥獣の肉や毛を焼きその悪臭をかがせて害鳥獣を追い払ったことから「嗅(か)がし」と言ったと言われている。近年は各地で行われているお遊び的要素を含む案山子の作品コンクールが目を引く。撮影 木村宏一氏 案山子2葉↑画面をクリックすると拡大します。↑<例句>/案山子の俳句 遠目には農婦そっくりなる案山子 久保田昌子/案山子の俳句 町おこし目玉はかかしコンテスト 秋山英身/案山子の俳句 篤農のどこより早く案山子立つ 森本順子/案山子の俳句 村おこし棚田の案山子紅を引く   木村宏一/案山子の俳句 父に似しシルクハットの案山子かな 田中由美子/案山子の俳句 収穫を見届け畦に寝る案山子 山口丘刀/案山子の俳句 ふるさとは案山子祭の一色に 湯沢正枝/案山子の俳句 案山子六つ子等の植えたる黒米田 伊藤悦子/案山子の俳句 目くばりも四角四面に案山子かな 林雄次郎/案山子の俳句 みちのくの案山子の競ふコンクール 吉岡英子/案山子の俳句 捨案山子未だ仁王の面構 橋本幹夫/案山子の俳句 大役を果たしおおせし案山子かな 古川春美/案山子の俳句 役目終へ案山子は畦に寝かされて 佐藤美和子/案山子の俳句 エプロンを掛けたる案山子母に似て 松岡推月/案山子の俳句 草臥れてぼろぼろなりし捨案山子 森永隆子/案山子の俳句 一身に期待を纏ひ案山子立つ 布野 壽/案山子の俳句 骨組みはいづれも十字捨案山子 足立山渓/案山子の俳句 たれかれに似たる案山子や夕烏 池下よし子/案山子の俳句 寛平の顔もて道化案山子かな 野田ゆたか