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[季節] 晩秋(10月)        地理季題

[季題] 刈田(かりた)

[副題] なし。
 
 
 稲を刈り取ったあとの田である。
 
 にわかに広々として一面に刈株が並ぶ。
 
 里の子供達は遊び場にしたり通り道の近道として通り抜けたりする。
 
 ※ 古くは刈田の副題として「落穂拾」の俳句を詠まれていたが近年では
  機械で刈取り・脱穀・脱穀後の藁裁断散布を一連の作業としてこなすの
  で稲架などと同様に落穂拾の景もなくなった。
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刈田の俳句 清月歳時記/野田ゆたか遍 haiku noda yutaka saijiki 例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、インターネット俳句会「清月」を主宰しています。[季節] 晩秋(10月)地理季題[季題] 刈田(かりた)[副題] なし。稲を刈り取ったあとの田である。にわかに広々として、一面、刈株が並ぶ。里の子供達は遊び場にしたり、通り道の近道として通り抜けたりする。古くは、刈田の副題として「落穂拾」の俳句を詠まれていたが、近年では機械刈りで、刈取り・脱穀・脱穀後の藁裁断散布を一連の作業としてこなすので、稲架などと同様、落穂拾の景もなくなった。・刈田の俳句 バイパスが出来て刈田に信号機 舘野翔鶴・刈田の俳句 轍のみ残して今朝の刈田かな 西村舟津・刈田の俳句 子供等のサッカー場となる刈田 姉歯義ひろ・刈田の俳句 ことごとく刈田となりし伊勢の里 若林柾矢・刈田の俳句 鷺の舞ふ刈田明りの里曲かな 正木和子・刈田の俳句 藁束を散らして刈田暮れにけり 鈴木かね・刈田の俳句 下校児の突っ切って来る大刈田 阿部陽子・刈田の俳句 籾殻の焼跡残す刈田かな 山本青水・刈田の俳句 刈田跡小鷺舞ひ下り貝を捕る 戸本文雄・刈田の俳句 丁字路の走行車見ゆ刈田原 伊藤すず子・刈田の俳句 日矢さして刈田のにほひ立ちにけり 高橋泉也・刈田の俳句 刈田より軒雀となるテラスかな 山口美琴・刈田の俳句 白鷺の首振り歩く刈田かな 森本順子・刈田の俳句 刈田焼く煙がつつむ峡の里 岩間れい子・刈田の俳句 近道と藁の匂ひの刈田行く 池田幸恵・刈田の俳句 鍬入れて次なる準備刈田跡 堤千鶴子・刈田の俳句 ランドセル置いて刈田で遊びゐし 長谷山由実・刈田の俳句 野地蔵へ刈田の匂ふ道なりし 東 嘉子・刈田の俳句 いちまいの刈田月夜でありしかな 野田ゆたか