09-g-10
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[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月) 植物季題
 
[季題] (すすき)
 
[副題] 花芒(はなすすき)   芒原(すすきはら)
    尾花(をばな/おばな) 穂芒(ほすすき)
    (すすき)      糸芒(いとすすき)
    鬼芒(おにすすき)   十寸穂の芒(ますほのすすき)
 
    副題『花芒』の例句へ 副題『芒原』の例句へ
    副題『穂芒』の例句へ
 
 日当たりの良い山野のいたるところに自生する。
 
 屋根を葺くのに使用したためカヤともいう。
 
 秋に稈頭に中軸から多数の枝を広げ黄褐色か紫褐色の花穂を出す。
 
 花穂が開くと真っ白な獣の尾を思わせるような形となり尾花と呼ばれる。
 
 花穂の長さは15〜40センチで秋の七草の一つ。
 
 風に一斉になびくさまは美しい。
 
 細長い葉は刃物のように鋭くうっかり
 
 触れると指を切ることがある。
 
 十寸穂の芒の穂は10寸
(30p)もあるもの
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芒の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)植物季題[季題] 芒(すすき)[副題] 花芒(はなすすき)芒原(すすきはら)尾花(をばな/おばな)穂芒(ほすすき)薄(すすき)糸芒(いとすすき)鬼芒(おにすすき)十寸穂の芒(ますほのすすき)▼副題『花芒』の例句ページへ リンク▼副題『芒原』の例句ページへ リンク▼副題『穂芒』の例句ページへ リンク日当たりの良い山野のいたるところに自生する。屋根を葺くのに使用したためカヤともいう。秋に稈頭に中軸から多数の枝を広げ黄褐色か紫褐色の花穂を出す。花穂が開くと真っ白な獣の尾を思わせるような形となり尾花と呼ばれる。花穂の長さは15〜40センチで秋の七草の一つ。風に一斉になびくさまは美しい。細長い葉は刃物のように鋭くうっかり触れると指を切ることがある。十寸穂の芒の穂は10寸(30p)もあるもの。<例句>/芒の俳句 何ごともまねき果たるすすき哉 松尾芭蕉/芒の俳句 山頂は風の薄のあるばかり 稲福昌一/芒の俳句 一叢の芒小さく風棲みて 西崎佐知/芒の俳句 風たちて多弁となりし尾花かな 林 雄次郎/芒の俳句 雲かげの走りて芒光りけり 松山寿美/芒の俳句 山簸の芒の風に身を委ね 奥田不二子/芒の俳句 単線を縁取るすすき一両車 池下よし子/芒の俳句 友送り此処は芒野気儘の歩 南部静季/芒の俳句 風に揺る庭の尾花の数穂かな 松阪久美子/芒の俳句 尾花剪り風の風情を活けてみる   有馬やよこ/芒の俳句 海風に崖の芒の折れもせず 田中雍子/芒の俳句 山頂や視界は風のすすきのみ 森田勝彦/芒の俳句 銀山は廃れしままに鬼芒 飯岡良一/芒の俳句 もう風の自由にされてゐる芒 辻 多津子/芒の俳句 しなやかに風押し戻す花芒 清水恵山/芒の俳句 銀輪は芒の飛鳥駆け抜けり   石崎そうびん/芒の俳句 海風に揺らぐ芒のひと処 安田かず代/芒の俳句 嵯峨御所の活けし芒の高さかな 栗林清揺/芒の俳句 一叢の矢筈の芒句碑の辺に 山本とも江/芒の俳句 吹く風が芒の開花急かせをり 木村宏一/芒の俳句 夕風になびきたゆとふ糸すすき 村上節子/芒の俳句 手折るには芯の強さの芒かな 加藤ひかり/芒の俳句 青空を掃いて芒の播州路 田村公平/芒の俳句 瑞垣や矢羽根芒の丈なして 吉野濃菊/芒の俳句 野末まで芒の銀波きらめける 東 嘉子/芒の俳句 湖北路の風に芒の揺れやまず 井川芳子/芒の俳句 発進の戦車の倒す芒かな 橋本正勝/芒の俳句 荘々と谷越す方も芒かな 水野良子/芒の俳句 穂を解きて風向き探る芒かな 川崎郁子/芒の俳句 朝影に芒野の風眩しかり 池田幸恵/芒の俳句 挿されしは見てきし原の芒かな 野田ゆたか