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[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)動物季題

[季題] 蓑虫(みのむし)

[副題] 蓑虫鳴く(みのむしなく)
 
 
 木の葉や小枝を糸で綴り合わせて巣を作りその中に潜みあたかも蓑を纏っているかのような姿をしている。
 
 昼はこの巣にいて夜になると巣から出て木の葉を食べる。
 
 雄は成虫になると巣を離れるが雌は成虫も無翅で一生巣から離れない。
 
 木の枝にぶら下がって風に揺れているさまは寂しい。
 
 蓑虫は鳴かないが、「枕草子」に鬼の捨て子である蓑虫が「ちちよ(父よ)、ちちよ(父よ)」とはかなげに鳴くと書かれていて俳句では「蓑虫鳴く」が蓑虫の副題となる。
蓑虫の俳句 清月俳句歳時記動物俳句9月のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市 有季定型俳句 伝統俳句の歳時記のページです。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、ホトトギス及び未央で指導を仰ぐとともにインターネット俳句「清月」を主宰しています。 [季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月) 動物季題 [季題] 蓑虫(みのむし) [副題] 蓑虫鳴く(みのむしなく) 木の葉や小枝を糸で綴り合わせて巣を作り、その中にひそみ、あたかも蓑を纏っているかのような姿をしている。昼はこの巣にいて、夜になると巣から出て木の葉を食べる。 雄は成虫になると巣を離れるが、雌は成虫も無翅で、一生巣から離れない。木の枝にぶら下がって風に揺れているさまは寂しい。 蓑虫は鳴かないが、『枕草子』に、鬼の捨て子である蓑虫が「ちちよ、ちちよ」とはかなげに鳴く、と書かれていて、俳句では「蓑虫鳴く」が蓑虫の副題となる。 蓑虫の俳句 蓑虫のおとを聞に来よ艸の庵 松尾芭蕉 みの虫の俳句 蓑虫の機嫌の糸のゆれ止まず 近藤清女 蓑虫の俳句 蓑虫のまだ青がかる締長し 松山寿美 蓑虫の俳句 蓑虫の身ひとつ納む嚢の家 橘川 重 みの虫の俳句 みの虫の一垂寧し御神木 山本とも江 蓑虫の俳句 蓑虫や朝の門前宙ぶらり 山本青水 蓑虫の俳句 蓑虫にありし好みの糸の丈 野田ゆたか