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[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)動物季題
 
[季題] 鉦叩(かねたたき)
 
[副題] なし
 

 秋に灌木や垣根や植込みなどに棲みチンチンと鉦を叩くようにかすかな美しい澄んだ声で鳴くが姿はめったに見られない。
 
 秋も深まると紛れ込むのか家の中でも鳴くようになる。
 
 コオロギ科の昆虫で雄は1センチぐらいで長楕円形の黒褐色で長い触角を持っているが雌は肥大していて触角が短く翅がない。
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鉦叩の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月) 動物季題[季題] 鉦叩(かねたたき)[副題] なし。秋に灌木や垣根や植込みなどに棲みチンチンと鉦を叩くようにかすかな美しい澄んだ声で鳴くが姿はめったに見られない。秋も深まると紛れ込むのか家の中でも鳴くようになる。コオロギ科の昆虫で雄は1センチぐらいで長楕円形の黒褐色で長い触角を持っているが雌は肥大していて触角が短く翅がない。<例句>/鉦叩の俳句 昏鐘や余韻の闇の鉦叩 西崎佐知/鉦叩の俳句 峡宿の夜を寂しめる鉦叩 西川寿賀子/鉦叩の俳句 七つ八つ叩き間を取る鉦叩 横田寿賀子/鉦叩の俳句 水仕終へ落とす終ひ湯鉦叩 松山寿美/鉦叩の俳句 鎮魂の楽とも通夜の鉦叩 高橋十五/鉦叩の俳句 無碍の身や今宵も旱寝鉦叩 高橋泉也/鉦叩の俳句 鉦叩寺守り住みしこと久し 山本とも江/鉦叩の俳句 鉦叩ちちははのこと夫のこと 近藤清女/鉦叩の俳句 先駆けのかすかな音色鉦叩 山中明石/鉦叩の俳句 古里に待つ人のなく鉦叩 小川和子/鉦叩の俳句 三更のしじま破りて鉦叩 川上真太郎/鉦叩の俳句 住み古りし土間の竃や鉦叩 清水恵山/鉦叩の俳句 聞き分くる音の紛れなく鉦叩 竹中三津子/鉦叩の俳句 合掌の仏に清し鉦叩 土井木賊/鉦叩の俳句 今宵また休む暇なく鉦叩 北川紀美子/鉦叩の俳句 庭の闇嬉しがらせる鉦叩 栗林清謡/鉦叩の俳句 鉦叩ほんのしばしを昼の間に 森島緋紗江/鉦叩の俳句 口笛に少し間を置き鉦叩 布野 壽/鉦叩の俳句 師の忌日来るぞ来るぞと鉦叩 野田ゆたか