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[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)生活季題
 
[季題] 秋扇(あきあふぎ/あきおうぎ)
 
[副題] 扇置く(あふぎおく/おうぎおく)
 
    捨扇(すてあふぎ/すておうぎ)
 

 秋になっても使われている扇もしくは不用になってもしばらくは手近なところにある扇をいう。
 
 涼しくなるとつい忘れがちとなりいつしか影をひそめてしまう。
 
 使われなくなって置かれたままになっているのが「捨扇」で何となく侘しい。
 
   ※ 相撲の行司・落語家・茶道具などの扇は四季を通じて
    用いられているので季題にはなり得ません。
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秋扇の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)生活季題[季題] 秋扇(あきあふぎ/あきおうぎ)[副題] 扇置く(あふぎおく/おうぎおく)    捨扇(すてあふぎ/すておうぎ)秋になっても使われている扇もしくは不用になってもしばらくは手近なところにある扇をいう。涼しくなるとつい忘れがちとなりいつしか影をひそめてしまう。使われなくなって置かれたままになっているのが「捨扇」で何となく侘しい。相撲の行司・落語家・茶道具などの扇は四季を通じて用いられているので季題にはなり得ません。<例句>/秋扇の俳句 ルージュ濃く秋の扇を華やかに 岡崎桜雲/秋扇の俳句 秋扇ふと蘇る御師の句 南部静季/秋扇の俳句 話また途切し時の秋扇 姉歯義ひろ/秋扇の俳句 しばらくは机上にありて秋扇 隠岐久美子/秋扇の俳句 秋扇手に手に野外音楽堂 松山寿美/秋扇の俳句 秋扇バックの底にいつまでも 福本良子/秋扇の俳句 秋扇手に遊ばせて講義待つ 迫間喜美子/秋扇の俳句 推敲の手がふと探る秋扇 布野 壽/秋扇の俳句 聞き返す話にあらず秋扇 林雄次郎/秋扇の俳句 日帰りにあれど湯の旅秋扇 西岡甲子/秋扇の俳句 千の風と三文字書きの秋扇 前川嘉風/秋扇の俳句 図書館の小さな画展秋扇 池下よし子/秋扇の俳句 秋扇和服の胸に風送る 中島けい一/秋扇の俳句 お点前を待つ間静かに秋扇 保坂道子/秋扇の俳句 過ぎ去れば大事も些事に捨て扇 豊後達緒/秋扇の俳句 ファツションを決めて頻りに秋扇 堀江桃雀/秋扇の俳句 山荘の風にたたみし秋扇 堀尾早苗/秋扇の俳句 捨て難し使い慣れたる秋扇 山本正晴/秋扇の俳句 推敲の嘘はぐらかし秋扇 野田ゆたか