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[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)地理季題
 
[季題] 花野(はなの)
 
[副題] なし
 

 秋の草花が一面に色とりどりに咲き乱れる広々とした野をいう。
 
 華やかさとともにどこか淋しさも感じさせる。
 
 高原や北海道などを歩くとことにこの感が深い。 
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花野の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋を主に三秋(9月を主に8月から10月)地理季題[季題] 花野(はなの)[副題] なし。秋の草花が一面に色とりどりに咲き乱れる広々とした野をいう。華やかさとともにどこか淋しさも感じさせる。高原や北海道などを歩くとことにこの感が深い。<例句>/花野の俳句 肖えてまた現るる人馬の来る花野 舘野翔鶴/花野の俳句 古戦場なりしと記す花野かな 西ア佐知/花野の俳句 礼文島どの道とるも大花野 門田窓城/花野の俳句 馬柵続く限り花野でありにけり 山口正秋/花野の俳句 小さくともビルのオアシスなす花野 村上唯志/花野の俳句 花の名のこれも覚えず花野かな 林雄次郎/花野の俳句 熱気球空に遊ばせ大花野 和泉清一/花野の俳句 一輸の花野の色を持ち帰る 姉歯義ひろ/花野の俳句 富士映す湖を抱きし花野かな 奥田不二子/花野の俳句 一面の花野の中の花野かな   長嶺 勇/花野の俳句 大花野地蔵の少し傾ぎをり 菊地茂吉/花野の俳句 翳広げ花野昏める嶺の雲 栗林清揺/花野の俳句 身を置くも揮かりにける夕花野 飯岡良一/花野の俳句 信濃路へ続く古道の花野かな 鈴木かね/花野の俳句 去り難き母の古里夕花野 三浦光芳/花野の俳句 名も知らぬ小花の続く花野かな 加藤ひかり/花野の俳句 チングルマ覚えてうれし花野かな 吉田静代/花野の俳句 八ヶ岳裾野広がる大花野 松宮育子/花野の俳句 通り雨うるほふ花野夕せまる 津田喜美/花野の俳句 大花野香りの精の舞ひ遊ぶ 池田幸恵/花野の俳句 降り立つや花野の中の無人駅 長尾健二郎/花野の俳句 放牧の花野の四囲の果しなく 辻 多津子/花野の俳句 満中陰手を振る妻の花野道 橋本幹夫/花野の俳句 声あげて子等走りくる花野かな 嶋きさ子/花野の俳句 そのうちに殿となる花野かな 八木 徹/花野の俳句 途切れなく知床富士へ花野径 清水恵山/花野の俳句 花野来て風の軽さに歩も弾む 松山寿美/花野の俳句 吾もまた少女ハイジや大花野 池下よし子/花野の俳句 連れだちて花野の風の一日かな 岩井純子/花野の俳句 人の手の入らぬ花野の清々し 橘川 重/花野の俳句 癒さるも歩き疲るる大花野 及川輝子/花野の俳句 丘陵の花野の果てに日の沈む 山本青水/花野の俳句 八鬼裾のすでに花野となりし風 若林柾矢/花野の俳句 海風の花野の風となり繋ぐ 小笠原ひろみ/花野の俳句 空濠は城の花野でありしかな 木津二郎/花野の俳句 頬撫ずる花野の風の柔らかし 石崎そうびん/花野の俳句 花野きて植物図鑑ひろげをり 川崎郁子/花野の俳句 無人駅出でて花野へまつしぐら 足立山渓/花野の俳句 なだらかな丘余す無く花野かな 中山泰山/花野の俳句 日の光り風の匂ひも花野かな 辻本和子/花野の俳句 花野行く子供は三歩前走る 田中由美子