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[季節] 仲秋(9月)         天文季題
 
[季題] 良夜(りやうや/りょうや)
 
[副題] なし
 
 
 旧暦8月15日の名月がくまなく照らす夜をいう。
 
 旧暦9月13日の後の月の夜をさすこともある。
 
 『徒然草』の239段に「8月15日・9月13日は婁宿(ろうしゆく)なり・この宿(しゆく)清明なる故に月を翫(もてあそ)ぶに良夜とす」とあり古くから良夜が生活の中に取入れられていた。
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良夜の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編 仲秋(9月)の俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句など有季定形・伝統的俳句から抽出しています。編纂者は、大阪清月庵主 清月俳句会主宰の野田ゆたかです。[季節] 仲秋(9月)天文季題[季題] 良夜(りやうや/りょうや)[副題] なし。 旧暦8月15日の名月がくまなく照らす夜をいう。 旧暦9月13日の後の月の夜をさすこともある。 『徒然草』の239段に「8月15日・9月13日は婁宿(ろうしゆく)なり・この宿(しゆく)清明なる故に月を翫(もてあそ)ぶに良夜とす」とあり古くから良夜が生活の中に取入れられていた。<例句>/良夜の俳句 筆硯に思ひ込めたる良夜かな 加納幸子/良夜の俳句 涯しなく光る海ある良夜かな 樋口千恵/良夜の俳句 集会場窓開け放つ良夜かな 加藤美津子/良夜の俳句 終ひ湯に鼻唄のでる良夜かな 中田きみ江/良夜の俳句 人通りなき裏道の良夜かな 福本良子/良夜の俳句 竹生島湖にくっきり良夜かな 橋本照子/良夜の俳句 膝に手を置きて安けし良夜かな 岩井純子/良夜の俳句 遥か来し武蔵の里の良夜かな 吉本昌女/良夜の俳句 草屋根の竹棟白き良夜かな 戸本文雄/良夜の俳句 いつも佇つ橋の良夜をわたりけり 市原遊亀/良夜の俳句 良夜なり異国の孫にメール打つ 松宮育子/良夜の俳句 快復の兆し見え来る良夜かな 水野恵以/良夜の俳句 コーヒーをいれて二人の良夜かな 清水恵山/良夜の俳句 母よりの団子頂く良夜かな 大場比奈子/良夜の俳句 五百巌の潮吹き上ぐる良夜かな 長田穂峰/良夜の俳句 早鞆の連れ潮を待つ良夜かな 田村公平/良夜の俳句 影踏をすることも無き良夜かな 田中由美子/良夜の俳句 影ふたつ添ひて家路の良夜かな 渡辺伝三/良夜の俳句 録音の虚子の声聞く良夜かな 野田ゆたか