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[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月)動物季題
 
[季題] 空蝉(うつせみ)
 
[副題] 蝉の殻(せみのから)
    
 
       副題『蝉の殻』の例句へ
 

 蝉の脱け殻のこと。
 
 地下に数年から10年間棲息していた蝉の幼虫はやがて成長して蛹となり夏の夜に地上に泥のかたまりのような格好で這い出してきて背を割り皮を脱ぎ成虫となる。
 
 この脱け殻を「空蝉」という。
 
 透明な脱け殻がいつまでも木の幹をつかんでいたり山道に転がっていたりする。
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空蝉の俳句 清月歳時記/野田ゆたか編7月 july haiku動物俳句のページです。例句は、インターネット俳句清月俳句会の投句及び廃刊俳誌「引鶴」の雑詠句或いは芭蕉俳句などから有季定型俳句・伝統俳句作品を抽出しています。京都清月庵 木津川市 大阪清月庵 枚方市。編者の野田ゆたかは清月句会を主宰です。noda yutaka[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月)動物季題[季題] 空蝉(うつせみ)[副題] 蝉の殻(せみのから)副題『?の殻』の例句ページへ リンク 蝉の脱け殻のこと。地下に数年から10年間棲息していた蝉の幼虫は、やがて成長して蛹となり、夏の夜、地上に泥のかたまりのような格好で這い出してきて背を割り皮を脱ぎ、成虫となる。 この脱け殻を「空蝉」という。透明な脱け殻がいつまでも木の幹をつかんでいたり、山道に転がっていたりする。<例句>いでや我よきぬのきたりせみごろも 松尾芭蕉/空蝉の俳句 空蝉のあまた縋りし御神木 稲福昌一/空蝉の俳句 空蝉の庭の草木に縋りをり 松山寿美/空蝉の俳句 空蝉の縋る風化の欠け仏 西村舟津/空蝉の俳句 空蝉のなほ飛びたたむ構へして 吉井竹志/空蝉の俳句 空蝉のなお爪にある力かな 林雄次郎/空蝉の俳句 空蝉の土偶めきたる宮の庭 飯岡良一/空蝉の俳句 空蝉となり神木に縋りたる 川口善美/空蝉の俳句 空蝉の目に鋭さの残りけり 前川嘉風/空蝉の俳句 空蝉のしっかり掴む初代の碑 加藤美津子/空蝉の俳句 空蝉や羽化の苦しみ残しおり 山口美琴/空蝉の俳句 空蝉の抗しきれずに風に飛ぶ 中山泰山/空蝉の俳句 好む木のありて空蝉群れゐたり 渡辺伝三/空蝉の俳句 空蝉の取りつく草をそのままに 八木 徹/空蝉の俳句 空蝉に飛び立つ高さありにけり 山縣伸義/空蝉の俳句 空蝉の葉裏にすがる風のみち 堀尾早苗/空蝉の俳句 空蝉の早あるを見る土佐稲荷 庄司典子/空蝉の俳句 空蝉の未練に縋る木の根つこ 本村勝好/空蝉の俳句 空蝉や羽化の力みを残す爪 野田ゆたか