07-d-15
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[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月)生活季題
 
[季題] 心太(ところてん)
 
[副題] なし
 
 
 天草を洗って晒し煮てから型に流し固め常時水に浸けて冷やしておき食べるときに底が金網になっている心太突きで突き出して酢醤油に辛子や海苔を添えたり又は黒蜜をかけたりして食べる。
 
 氷菓がなかった芭蕉の時代では最も涼感を呼ぶ庶民の食べ物であったと想像される。
 
 突き出して食べることから押し出されて自然に前へ進むことを「心太式」という。
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心太の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 July haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 晩夏を主に三夏(7月を主に5月から7月)生活季題[季題] 心太(ところてん)[副題] なし。天草を洗って晒し煮てから型に流し固め常時水に浸けて冷やしておき食べるときに底が金網になっている心太突きで突き出して酢醤油に辛子や海苔を添えたり又は黒蜜をかけたりして食べる。氷菓がなかった芭蕉の時代では最も涼感を呼ぶ庶民の食べ物であったと想像される。突き出して食べることから押し出されて自然に前へ進むことを「心太式」という。/心太の俳句 清滝の水くませてやところてん 松尾芭蕉/心太の俳句 百選の水につけある心太 山ロ正秋/心太の俳句 山の水引きて商ふ心太 姉歯義ひろ/心太の俳句 喉通る遥かな思ひ心太 飯岡良一/心太の俳句 聞き流すことにも馴れて心太 祝田五郎/心太の俳句 心太すすり駒音高々と 平川三郎/心太の俳句 心太君は酢醤油俺は蜜 高橋泉也/心太の俳句 迸る雄町の水や心太 橋本幹夫/心太の俳句 波風はなるべく立てず心太 石崎そうびん/心太の俳句 又しても友の逝きけり心太 阿部陽子/心太の俳句 名物の茶屋に憩ひて心太 加藤哲夫/心太の俳句 傘寿過ぎ二人静かに心太 清水恵山/心太の俳句 繰り言の右からひだり心太 池下よし子/心太の俳句 食細くなりて連日心太 長谷山由実/心太の俳句 手作りの心太とはいと旨し 能口和子/心太の俳句 里に住み今は手作り心天 福島二美/心太の俳句 この山の水が自慢と心太 野田ゆたか