一〇
2001/10


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野田ゆたかの10月の俳句。秋風の俳句 秋風や没日の音を聞漏らす、秋高しの俳句 舞ふ鳶の乗換ふる風秋高し、火祭の俳句 火祭の尽きてようやく闇深む、鞍馬の火祭の俳句 火祭や里の篝火暮れてすぐ、林檎の俳句 林檎剥く拇指でリズムを取りながら、渡り鳥の俳句 湖風の立初め鳥の渡る刻、稲雀の俳句 稲雀攻めては退きて又攻むる。野田ゆたか