一二
1999/12


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野田ゆたかの12月の俳句。 年の市の俳句 魚捌く早さを売りに年の市。師走の俳句 用なくて師走の街を観てゐたり。寒しの俳句 吟行の予定端折る寒さかな。嚔の俳句 読経中なれば嚔をこらへけり。 枯木立の俳句 色のなき風のざわめき枯木立。鴛の俳句 鴛の水尾二本広がり又狭む。鴨の俳句 濠の鴨何時もどれかが和を乱す。