九



1997/09
三日月
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野田ゆたかの俳句/9月。蜻蛉の俳句 草野球とんぼが塁に来て留る。三日月の俳句 三日月を傾がせ荒るる日本海。女郎花の俳句 供花として足りぬ何かの女郎花。雨月の俳句 混沌と闇深めゆく雨月かな。露けしの俳句 露けき灯出航船の点となる。鰯雲の俳句 自分史に波の音あり鰯雲。鮭の俳句 半身づつ和洋に分けし鮭料理。清月庵主 野田ゆたか。