平
成

六
年

三
月

1994/03

目刺焼く

野田ゆたかの３月の俳句。目刺の俳句　ＩＴの社会つくづく目刺焼く。青き踏むの俳句　イヤホンは高校野球青き踏む。ものの芽の俳句　ものの芽の一歩も退かぬ出の構。暖かの俳句　よき目覚め暁の雨暖かし。東風の俳句　ランナーのラストスパート東風に乗る。水温むの俳句　一団の子らの歓声水ぬるむ。春野の俳句　園児らの目線で話す春野かな。清月庵主　野田ゆたか。