昭和六三

一二
1988/12
霜の声
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12月の俳句。初雪の俳句 初雪を被り鮮魚車東京へ。師走しの俳句 満天の星 満天の星尖りゆく師走かな。焚火の俳句 助手席へ焚火の匂ひ持込みぬ。虎落笛の俳句 虎落笛嬰に湿度を保つ部屋。霜の声の俳句 見回の音なきに聞き霜の声。年忘の俳句 空席の一つを詰めて年忘。日記果つの俳句 喜びも悲しみも閉ぢ日記果つ。尖りゆく市柚須かな 清月庵主 野田ゆたか俳句。